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Please, find your way.  (2009年08月12日)

今日は東大オフィスでの仕事納めでした。
午前は引っ越しの準備、午後は研究ミーティングの準備、そしてミーティング。来月末に行う予定のワークショップの計画をまとめました。参加者の人数次第で決まる要素が多いのが困りどころ。集まるといいのですが。その後議事録をまとめ、残務をこなし、全ての予定が完了。明日からは最後の引っ越し準備、来週月曜日には出国です。

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東京に出てきて2年半。こんなに早く次の転機が来るとは思ってもいませんでした。
仮にここを区切りと考えたとして、これまで誰にも恥じることなく、精一杯やってこれたとはとても言えません、後悔先に立たず。ただ、次に何をすべきかということだけは、時々考えるようにしていました。その中で自分の力でできた中でたった一つが、偶然に変化をもたらしました。

自分より能力の高い方々と仕事をしていて一番辛いのは、自分のペースを見失うことです。刺激され流され、たどり着く先を見つけるどころか、いま自分のいる場所を知ることも難しい。そういう時に救われるのが、親しい友人、読み慣れた本、元いた場所。辿った道の先に未来が続くのならば、そこに立ち返ることで「自分のやり方」を再定義する。上京してから、そんなトライアンドエラーを繰り返しました。

夏休みはそのとてもよい機会です。そうやってあなたらしく、楽しく生きてほしいと、あなたに、私に願います。

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ネットブック  (2009年04月10日)

暖かい日が続いています。この前、仕事場の学生スタッフに、所属している研究室の助教さんの話を聞いていたとき、「その人は何歳くらい?」と尋ねると、「重田さんより若くて35、6歳位だと思いますけど」との答え。20代の頃は年上に見られたかったものでしたが、その時が訪れると案外喜ばしくないものだと知った、貴重な経験。

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最近物書きに、いわゆる「ネットブック」を使っています。キーボードの小ささと配列にさえ慣れれば、持ち歩きやすくて便利です。MacBook Airのような薄型PCと比べて、フットプリントが狭いため膝の上で安定しませんが、カバンに本やお弁当を入れたとき、収まりがよくて助かります。
私は画面が小さい方が、なぜか物書きに集中できます。その理由はよくわかりませんが、視野が狭まることに関係があるのでしょう。

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ウサギとカメ、さあどっち?  (2009年04月09日)

おととい、情報学環・中原研究室の学生さんの花見に顔を出しました。桜はちょうど散り頃で、足下にも頭の上にもコップの中までも、花びらが溢れていました。今年は咲き頃と散り頃、両方の桜を堪能できた、ちょっと幸運な年になりました。

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みなさんはAcademic Earthをご存じですか。最近話題の、MITやYale大など、米国の様々な大学の講義ビデオを視聴できるポータルサイトです。

TechCrunch Japan -- Academic Earthは教育界のHuluを目指す
http://jp.techcrunch.com/archives/20090324academic-earth-is-the-hulu-for-education/

上記をご覧になって、こう思われる方おられるでしょう。ほら見ろ。アメリカでは大学の垣根を越えて、講義映像を、全世界に無償で配信している。それに比べ日本の大学は何をやっているんだ。こんなお叱りはもっともです。大学で教育コンテンツに携わる末端の立場として、多いに考えさせられます。以下、言い訳に片足突っ込んでいますが。

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東京大学では東大TVやTodai Podcasts、UT OpenCourseWareを経由して、教育コンテンツを無償で公開しています。国内の少なくない大学でも、同様のポータルサイトが走っていますが、サイトごとにインタフェースも動画のフォーマットもまちまちです。
それには理由があります。まず、各大学が持っているリソースとインフラの違いです。実はこのような活動は、各大学でほぼボランティアか、もしくは非常に限られたリソースで進められています。またストリーミングサーバなど、各校が既に持ち合わせているものを活用したいため、Flashなど比較的新しいフォーマットには、すぐに対応できません。それなりの負荷分散を想定するため、初期投資もある程度求められるのでなおさらです。

もう一つは著作権の問題です。例えば東京大学では、コンテンツの二次利用に制限を設けており、東大TVではそのポータルを通じての利用のみ許可しています。この範囲を広げる可能性は将来的にゼロではありませんが、現状コンテンツを提供していただいている各教員との同意事項を見直すことになるので、時間が必要です。また、より幅広い二次利用条件を、多方面の著作権者の方々に同意頂けるかは未知数です。

そして、日本から教育コンテンツを世界に発信するとき、言語の問題は何より障壁です。日本語で話された講義が海外で使われるためには、英語に吹き替えるか字幕を入れなくてはなりません。UT OpenCourseWareではシラバスや資料の英語版を用意しています(これも費用がかかります)。ですが吹き替えや字幕入れは、比較にならないくらい重い作業です。

Academic Earthは米国のベンチャーのようです。短期間で資金やコンテンツを集め、スピードをもって形にする能力と情熱には脱帽します。しかし、大学が社会に向けて活動するからこそ、より持続的なシステムでもって、継続的に取り組む社会的な義務があります。

コンテンツサプライヤーには、ウサギの仲間とカメの仲間がいます。間違いなくこちらはカメ側でしょう。しかしカメだからこそ、なし得ることもあると信じています。

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なじまないのも有意義  (2009年04月07日)

今日は朝から花粉が多いのか、鼻がむずむずします。東京に出てきてから、私も嫁さんも花粉症がひどくなったので、先月に空気清浄機を買いました。思うに花粉の差だけでなく、関西と比べて空気が乾燥していて、部屋の中でも花粉が舞いやすいのではと思い、加湿機能付きを選びました。おかげで最近、症状も多少ましになったようです。加湿機能は常にONなので、シーズンが終わらないうちに、加湿機能を切って比較実験をしてみましょう(嫁さんは反対でしょうが)

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私の友人の仕事場に出入りしている学生さんから、興味深い話を聞きました。彼女は建築家を目指しているのですが、そのきっかけは高校時代にあったそうです。その高校はいわゆるSSH(スーパー・サイエンス・ハイスクール)で、遺伝子ゲノムをひたすら解析する理科の授業を受けていました。彼女はその経験から、「もっと身近で分かりやすく、世の役に立つ仕事をしたい」と感じ、建築を志すようになったと話していました。
彼女はSSHでの学びは無駄ではなかった、と考えています。確かに、その高校で生物学者になる道は選びませんでしたが、それを通して彼女は彼女の「好み」を意識しました。授業そのものは、今の彼女の目標に直接役立っていないかもしれません。しかしその経験から、彼女は自分の方向性を見いだしたのです。

もしあなたが、今いる環境は「自分の場所」ではないと感じ、別の道を選ぼうとしているとしても、その経験は、そこに長く居続けたいと思っている人にとってと同じくらい、意味があるのかもしれません。それは決して時間の浪費ではなく、進む道を探すための一つのプロセスだったとも言えます。やりなおすことは、いつからだってできるのですから。

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曖昧な私のオシゴト  (2009年04月06日)

4月に入り、暖かな日が続いています。昨日は、行きつけの飲み屋で催された花見に出かけました。公園で見上げる桜。昼間の宴会。ブルーシートに落ちる花びら。春を思い出すきっかけに溢れています。
春は冬と夏の間にあるだけで、そんな特異な季節でもないはずですが、演出がうまいことにかけては、ほかの季節に群を抜いているでしょう。それが春の特異さでしょうか。
そういえば、この春の東京大学公開講座のテーマは「特異」。(わざとらしいのは覚悟の上)残念ながら定員に達したため、参加申し込みは締め切られました。数ヶ月後に、東大TVで公開されますから、そちらでお楽しみください。

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こういう機会に時として、普段おつきあいのない方と仕事の話をします。普段の自分を振り返るいい機会ではありますが、「大学で教育工学を研究しています」との答えは、相手の理解が難しいフレーズです。そのため最初から「教育工学」という単語を使わないように説明しますが、もし話の途中に「やっぱりパソコンやNintendo DSを勉強に使った方が、これまでのやりかたよりも効果的なんですね?」と問われたとき、即答することは(私には)少々困難です。あまりに多くの前提条件があり、それらをクリアしてはじめて効果的なこともある、という答えしか(私には)できないので、相手は、奥歯に物が挟まったような言い方をする人だな、という印象を持つでしょう。

学べば学ぶほど奥が深く、分かると同時に分からないことも増える。これが人文系に限らない、科学の面白いところだとは思いますが、「いやだから科学って面白いんですよ」と言い直したとしても、社会は本当に納得してくれるのでしょうか? 少々不安なところです。

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大学にいることの価値  (2009年03月31日)

先週末、ようやく引っ越しが終わりました。一部の学生さんに「どこに行くんですか?」と聞かれてしまいましたが、何のことはない、隣の部屋への引っ越しでした。しかし引っ越しの苦労に距離は関係ありません。
規模としては他に例をみない、教育のオープン化を主目的にした、教育コンテンツの開発拠点です。多くの方に支えられて2年強。皆様のご協力に深く感謝します。

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時期柄でしょうか、この時期は学生の方から、大学院進学について相談を受けます。
経済的事情以外、進学を妨げる理由は私には思いつきません。大学は青年期に、多様なモノの見方を持った人に出会う、確率の最も高い場所です。そのような経験が、それ以降の人生に知的好奇心を高くもって、学び続けられる生き方につながるでしょう。ただし、いわゆる高等教育を受けていなくても、常に学ぶ姿勢を持つ素晴しい方は山ほどおられます(私の義父はその模範です)。どこにいても、学ぶこと、変わることに躊躇しない姿勢を持つことが鍵になるでしょう。

しかし大学とは、研究者になる以外、一般的にいつまでもいられる場所ではありません。どんな立場でも関わり方でも、そこを離れるときが必ず訪れます。そのとき、どうすればいいのでしょうか。一つは、大学で培った人々とのつながりを大事にすることでしょう。少なくとも、ここはいつでも、いかようにも戻って来られる場所です。大学はいつでもあなたを待っています。

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今日は今年度最後の日。夜にはあちこちで歓送会が催され、明日から新たな職場に向かう人々で溢れます。仕事を愛し、仕事に愛された人々の旅立ちの季節。手を振って見送ります。

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建築家たちの、綺麗な「物語」  (2009年02月17日)

私の十年来の友人で、大東翼君という、ちょっと面白い人がいます。
彼は建築の仕事をしており、dot architectsという建築家アライアンス(と、私は勝手に思っている)を共同主宰しています。

dot architects
http://www.tcct.zaq.ne.jp/dot/

彼らがゲストとして都内に来るということで、仕事の合間を縫って様子を見に行きました。

「ROUNDABOUT JOURNAL」
http://www.round-about.org/2008/12/live_round_about_journal_2009.html

10人以上の建築家が一日かけてセッションをオムニバスで行い、最後に長時間のディスカッションをする裏で、イベントの様子を「ライブで」(!)雑誌にしてしまい、その場で発行してしまうというものです(ちょっと信じられない即時性)。そのために会場の裏では、数十人の編集者やデザイナーが、イベントの最中に原稿を書き、DTPをしていました。

残念ながら私は途中からの参加でしたが、会場のINAX:GINZAは建築学科の学生とおぼしき人たちで超満員。今回は「手の内側」というテーマで、それぞれの建築家が作品を引き合いに出しながら、自らの方法論を語り、時に戦わせつつも批評し合うというものでした。
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私には、そんな建築家たちが、ちょっぴり眩しかったです。
彼らはそれぞれ、日々それぞれ方法論の証左としての「モノ」を造っています。もちろん方法論一本槍ではなく、お客様の要望や種々の用件を盛り込んでいるのでしょうが、自分が作り出したものが「モノ」としてあり、そこにお客様が住んでいる(または使っている)というのは、とても素直な物語だな、と感じたのです。

対して、私もこれまで研究者として、また実務者としていくつものWeb上、ネットワーク上のシステムやサービスを作りはしました。しかし果たしてそれが「モノ」となり使われた時、またそれが研究業績になった時、それらは私のいろんな意味での「方法論」を支えるエビデンスとなっていたでしょうか。ただでっち上げたニーズとそこにあるシーズを組み合わせた産物ではなかったでしょうか?

だがしかし、たとえば私が普段していることを人に伝える時、何か形に残す時、その物語を支える一つの要素は、それら「モノ」です。それらが過去、今、将来にもちうる意味について、よーく考えなくてはいけません。

これは重い問題です。きっと一生ものでしょう。

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街と共生するイヤホン?:Bose in-ear headphones  (2009年02月05日)

通勤途中に音楽やPodcastを聞くため、日々イヤホンを持ち歩いています。
これまでは仕事でも慣れ親しんでいるShureのイヤホンを使っていましたが、壊れてしまったため、以前から目をつけていたBoseのin-ear headphonesを手に入れました。

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最近インナーイヤホンにはカナルタイプが増えています。以前使っていたShure E3Cもそうでした。遮音性に優れるのが特徴で、地下鉄など騒音が多い所では便利な反面、歩いている時や夜間は「耳栓」状態で少し不安です。
このBoseのイヤホンは、パッドを耳の中に入れるのではなく、耳たぶの中にシリコンのパッドをはめこみ固定し、耳の穴へ音を伝える「口」がついているという仕組みです。そのためか音の明瞭度も高く、外界の音も適度に入ります。街を歩いていても、歩行者の靴音、そばを通る自転車や車の音が聞こえ、人ごみの中でも不安なく音楽を聴けます。ただ騒音の多い場所では音量を上げる必要がありますが。
音質はBose特有の低中音が強調されるもので、iPodで聞く圧縮音源とは相性がいいです。価格も競合製品と比較して安く、おすすめです。

投稿者 jamsquare : 19:44 | トラックバック

コミュニケーションこそコンテンツ!?ーCONTENT'S FUTUREを読んで  (2009年01月30日)

「CONTENT'S FUTURE ポストYouTube時代のクリエイティビティ」を読みました。
デジタルコンテンツの未来を語る本は多数ありますが、日本でのオピニオン・リーダとしても活躍される小寺・津田両氏によるゲストを迎えたこの対談集、読み応えがありました。

中でも興味深かったのは、お二人の対談で語られた、あるエピソードでした。以下引用。

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(p.170下段)
津田 そのとき、スタジオに今22歳で来年からレコード会社に就職するって女の子が見学に来てたんですよ。それで「君にとっての若者文化って何?」って聞いたら「私の中ではmixiです!」って断言したんです。友達の日記を見たり、コメントしたり、テレビや音楽の感想を書いてる、ああいう行為が文化だと。
小寺 文化なんだ(笑)。狭いなぁ。
津田 もちろんそういう若い子だけじゃないんだろうけど、コミュニケーションそのものがコンテンツ化するって現象は、以前だったら考えられなかったわけじゃないですか。そもそもそういう環境がなかったし。‥(以下略)
---

歴史を振り返ると、かつては人同士の身振り手振りのような、自己と他者とのコミュニケーションがまずあって、その後言葉や活字、種々の技術によって、そういったものが「保存」できるようになり、ある種の静的な「コンテンツ」と呼ばれるものが作りうるようになりました。

一方で近年、ネットワークやテクノロジの進化によって、コミュニケーションしながらに、そのやりとりが可視化し蓄積する「コンテンツ」を容易に作りうるようになり(電子掲示板はその一例)、「出来合い」のコンテンツなしに、人は自ら起こすコミュニケーションからコンテンツを作り(UGCそのものですね)楽しめるようになりました。その意味で、この動きはある種「コミュニケーション再興」とも言えるでしょう。

しかし、コミュニケーションだけでは生まれないものもあります。
本書の対談で小寺氏が「狭いなぁ」と呟いているのが実は芯をついていて、近しい人同士のやりとりだけでは知り得ないもの、文学や芸術のような歴史の中で積み上げられのこされたものは、「コンテンツ」を通してしか触れられません。

確かにmixiは楽しい、同好の士との対話は心地よい。だが「朋有り、遠方より来たる。亦た楽しからずや。」、コミュニケーションに没頭するが故に、それをより豊かにするはずのコンテンツに出会う機会を逃してはいないでしょうか。

最近もやもやと考えていた問いを、すっきりと見せてくれた一冊でした。
様々な現場で「コンテンツ」に関わられる方々に、おすすめの一冊です。

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「時間割」を考える  (2009年01月29日)

突然ですがみなさん、1日何時間くらい寝ていますか?

私は寝ないと集中力と注意力が途端に落ちるので、寝る時間は削らないようにしています…というか寝ないでいると、どんな時でも場所でも否応なく眠りに「落ちて」しまうのですが。
20代の頃は勢い任せでなんとかなりましたが、悲しいことにここ1、2年、すっかり無理が効かなくなってしまいました。いろいろ試しましたが、1日の睡眠時間が7時間を切ると、仕事の合間眠くなり、滑舌も悪くなります(呂律が回っていない私を見かけたら、それはきっと睡眠不足です)。

では仮に1日7時間半寝たとして、一日の「時間割」はどうなるでしょう?少し懐かしの円グラフにしてみました。

順番はバラバラ、昼食は仕事の時間に含まれます。
結果は仕事から離れ、自宅で過ごせる時間は3時間。この3時間でで家族と話し、本を読み、居間でくつろぎ、趣味の時間を作るわけです。しかし思い出してみても、平日に夜3時間もゆっくりできた記憶がありません。きっとどこかで時間を無駄遣いし、「時間割」が崩れてるのでしょう。

ここ最近、時間割そして生活のリズムを守るため、3つほど気をつけるようにしています。
・見たいテレビはオンタイムで見ないで録画。休みの日にまとめて見る
・毎日同じ時間に寝る、起きる
・起床後、1時間以内に家を出る
どれもなかなかハードルが高く苦労しますが、規則正しく生きる生活こそ、仕事がはかどり、いいアイデアが生まれる源泉だと、私は思います。

あと、こういう生活にチャレンジできるのも、家族の協力があってのことです。
嫁さんに深く感謝。

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今月のクーリエ・ジャポンに注目!〜カリスマ・スピーチの極意  (2009年01月17日)

今月号のクーリエ・ジャポンは「オバマに学ぶカリスマ・スピーチ術の極意」と題して、オバマ大統領の演説に、プロによる徹底解説を加えた特集が組まれています(映像DVDが付録)。

講談社MouRaトップページ クーリエ・ジャポン
http://moura.jp/scoop-e/courrier/

ケネディの再来ともいわれる演説の名手が、2008年11月4日にシカゴ・グランドパークで行われた勝利演説で見せたスピーチを取り上げています。
スピーチに効果的な修辞技法を、演説のスクリプトから徹底解説しており、まさに「目から鱗」でした。人の話を聞いていて、「なんだか説得力があるな」と感じることは間々ありますが、そこに使われているテクニックを意識的に知ることは困難です。このような分析はとても参考になります。


収録映像は字幕付きですので、英語教材としても最適です。
ちなみにオリジナルの映像は、Youtubeの公式チャンネルでも見れます。ですが画質・音質はクーリエ・ジャポン収録のものが、遥かに綺麗です。

Youtube - President-Elect Barack Obama on Election Night
http://jp.youtube.com/watch?v=HfHbw3n0EIM&feature=channel_page

人前で上手に話をすることに興味がある方は、是非一冊お手元に!

話は外れますが、レトリックと言えば、論説に求められる文章技法をわかりやすく解説した下の本はおすすめです。私にとっては論文執筆の教科書的な一冊です。

寒い日が続きますね。私は年末年始カゼをひき、寝正月を過ごしました。皆様もどうぞお気をつけ下さい。

投稿者 jamsquare : 08:55 | トラックバック

3つの読書  (2008年12月11日)

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最近ハマっている本。元NASAフライトディレクター、ジーン・クランツの"Failure is not an option"です。
あのRIGHT STAFFからアポロ計画に至るまでのアメリカ宇宙計画を支えた、知る人ぞ知る名管制官。オーランド出張でちゃっかりNASA宇宙センターに立ち寄り仕入れてきました。。

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私の業界では、「本を読むのが仕事です」とたびたび言われます。
その通り、気づけば私の仕事場も本に囲まれています。元々スペースがそんなに広くないこともありますが、本棚には前後二重に本が並べられ、机の周りにも数本、本のビルが立ってます。

皆さんもそれぞれ、自分にあった本読みをされていると思います。
私は常日頃から、読書には3種類あると考え、目的にあった読み方を実践しています。

1つめは「知る読書」。
世間や研究の動向、学んでおきたい理論など、情報収集にとどまらず、考えるヒントを得るための本読み。著者や理論家の思考経路を想像しつつ、ささっと(実際は時間がかかりますが…)読んで理解することが目的です。概要や気になったポイントをメモに残して終わります。

2つめは「引く読書」。
研究の過程で見ておくべき先行研究、また自分の中に「もやもやっ」とある思考を言葉にしてくれている本が時としてあります。ロジックの組み立てと整理のため、運良くこういう本に出会ったときは、その場で引用元・引用文を残します。

3つめは「味わう読書」。
意図して、時に予期せず、手放せない本に出逢うことがあります。
語られた思想、リズムのいい文体、忘れ得ないフレーズを持った本。
そうなるとその本たちは何度も繰り返し読まれ、カバーはいつの間にかなくなり、表紙もボロボロに。これらは大抵何の役にも立たない本で(笑)、ちょっとしたエッセイや小説など、端から見れば娯楽の域を出ないものです。ですがこういう本たちにこれまで何度、救われてきたことでしょう。

それら貴重な数冊は、やがて本棚を離れ引き出しにしまい込まれ、事あるごとにこっそり引っ張りだされ読み返される、私にとってはなくてはならない存在となります。
…本当に好きなものは、こっそり隠しておく主義なもので。

投稿者 jamsquare : 22:16 | トラックバック

「ことわざ」って、最近使います?  (2008年12月03日)

ここ最近、NHK総合テレビ「カンゴロンゴ」を見ています。
この枠では毎回、かの有名な「サラリーマンNEO」など、NHKらしからぬ?番組を放送していますね。

NHK 世直しバラエティー「カンゴロンゴ」
http://www.nhk.or.jp/kango/

この番組では毎週、現代社会の様々な問題を、三つの「お言葉」と呼ぶ格言を使って捉え、その解決法を示そうとしています。
先週の「お言葉」は、「人間至る所青山あり」。文字どおり人と人の間、人間の織りなす「世の中」にこそ美しい青い山、すなわち希望がある。だからこそ世の中に簡単に絶望してはいけない、人とのつながりを大切にしないとね、というメッセージでした(最後は少し拡大解釈ですが)。

…そう言われると、なるほどそうだよねぇ、なんて私はすぐさま思ってしまうのです。根が単純なもので(笑)

しかしここ最近、日常での「格言」や「ことわざ」の登場回数って、すっかり減っているように思えるのは気のせいでしょうか?
そういうありがたい「お言葉」を説いてみたところで、万一、そんなの昔の人のいったことなんて今通用するのかよと、じゃぁそんな実例や証拠を出してくれよと、言い返された時に果たして太刀打ちできるだろうか、と不安になってしまうのです。

一昔前は、そういう「先人の格言」なるものにもっと重みがあったように思いますが、世の流れが早くなりすぎたのか、何か大事な積み重ねを忘れているのか、そんな疑問を抱きつつ、毎週日曜の晩を楽しみに過ごしているここ最近です。

「一言」持てるように歳をとりたいなぁと思いながらも、そんな「年寄り」は嫌われるに違いない…と思って自制しているようでは、何かを残せる大人にはなれないのかもしれませんね。

投稿者 jamsquare : 12:13 | トラックバック

筑紫哲也氏より、のこされたもの  (2008年11月13日)

昨夜、TBSテレビの「久米宏のテレビってヤツは?」を見た。

番組サイト
http://www.mbs.jp/tele-yatsu/

番組内で、先日亡くなった筑紫哲也へ向け、久米宏が発した言葉が印象的だった。
「ご冥福をお祈りします、とは言いたくない。できるならもう一度、生まれ変わってほしい。
 あなたに代わる人は、まだ現れていないのだから」と。

---
思えば十数年前、私は平日の夜、毎晩十時からの「ニュースステーション」と十一時からの「ニュース23」をはしご見?していた。浅薄だという人もいるだろうが、そこにいたお二人は、今の私のモノの見方に少なからず影響を与えた。
久米氏は生粋のアジテータとして、筑紫氏は随一のジャーナリストとして、テレビという制限された枠を最大に生かしメッセージを発しうる、能力と胆力を持ち合わせた数少ない存在であったように思う。

その後、私自身もいつしかそのルーチンから離れ、テレ東のWBSを見ていればいいか、という人間になってしまっていた。現在までの社会の変化に感化されていたのではと、今さらながら思う。

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最近のテレビニュースは面白くない、と言われることがある。その要因はいろいろ取りざたされるが、「言論」が変質しているのは、なにもテレビだけの問題ではない。数々の書籍を、雑誌を、ブログをみるといい。いつのまにか世のなかは、対話を諦め自己完結した「一人語り」で溢れている。

しかし、私自身が求めているのは、モノローグでなく、ダイアログへとつながるメッセージである。

昨夜テレビを通じて、また先日近くでも、ダイアログを求め、悩んでいる人たちを見た。
きっと今世紀は「対話の時代」となる。私もその時代に、微力ながら携わっていきたいと考えている。

投稿者 jamsquare : 10:41 | トラックバック

ひかりTV  (2008年08月01日)

我が家は地上波チャンネル以外のテレビを、ケーブルテレビではなく、インターネット回線を使ったサービスで見ている。
これまでオンデマンドTVというサービスだったが、先月他社のものと統合され、ひかりTVという名になった。先日新しい映像を視聴するSTB(セットトップボックス)が送られてきた。

ひかりTV
http://www.hikaritv.net/

この手のサービス、そしてSTBにはちょっとした思い出がある。
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大阪大学で修士課程にいた頃、某通信業者とネットワーク映像伝送の共同研究をしていた。
この時使ったデバイスこそ、このSTBの元祖と言えるものであった。
単純に映像を受け側にストリーミングするだけの端末であったが、非常に性能のいいコーデックを持ったチップが搭載され、数MbpsのMPEG-2映像を遅延少なく伝送でき、感心したものだった。

当時彼らはこの端末を高画質のテレビ会議システムのソリューションとして使おうとしていた。
しかしご存知の通り、SkypeやiChatなど、用に供するには充分のビデオチャットはPCで使え、より高性能なテレビ会議システムはPolycomなど既に競合がいた(この端末はNAT越えができないという泣き所があった)。
正直、その分野への参入は厳しいなぁと思った記憶がある。
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結局彼らは、NAT越えの問題を自前のIPv6通信網に載せることで解決し、テレビ会議ではなく映像伝送デバイスとして世に出した。
コーデックはH.264になり、当時D2端子だったのがHDMIになり、HDにも対応した(最大ビットレートは8Mbpsとのことで、当時と変わっていない)。

ニーズと技術の変化にうまく対応し、世に出たソリューション。
一方、当時私がそのSTBと合わせて研究していた映像対話システムは、まだまだ研究ベース、マイナである。見習って頑張りたいものです。

投稿者 jamsquare : 15:43 | トラックバック

携帯フィルタリング  (2008年07月23日)

私は仕事柄、携帯電話の教育利用における現状を追うようにしていますが、ここ数ヶ月、携帯電話から特定のサイトへフィルタリングをする規制についての議論が進んでいます。

■MSN産経ニュース:小中生の携帯使用制限へ 懇談会、第1次報告を首相へ提出(2008/5/26)
http://sankei.jp.msn.com/life/education/080526/edc0805261938001-n1.htm

この会議では、コミュニティサイトなどを中心に携帯電話からのアクセスを制限するフィルタリングに留まらず、一定年齢以下では携帯を所持させないようにする規制も視野に入れています。
また総務省の方針によれば、サイトの「悪質さ」を国やキャリアが個別に判断するのではなく、民間の第三者機関により審査する方式も取り入れられるようです。

■マイコミジャーナル:有害な携帯サイトとは? 第三者機関「EMA」が審査基準発表(2008/7/1)
http://journal.mycom.co.jp/news/2008/07/01/043/

一方、フィルタリングには、悪質と判断されたサイトへのアクセスを制限する「ブラックリスト方式」と、公式サイトなど特定のサイトのみアクセスを許す「ホワイトリスト方式」の二種類があります。
かつてはホワイトリスト方式によるフィルタリングも採られましたが、こちらも総務省の方針により、「有害サイト」に絞りアクセス規制をするブラックリスト方式に移行しそうです(現時点でホワイトリスト方式を保っているのはauのみ)。

■教育情報ポータルサイト:NTTドコモ フィルタリングサービスを「ブラックリスト」方式に変更
http://eduon.jp/news/juku/20080717-000351.html?utm_source=RSS_NEWS&utm_medium=RSS&utm_content=URL


携帯電話の教育利用を考えるにあたり、懸案となりそうなのはコミュニティサイトの規制です。
現状、掲示板・SNS機能を持ったサイトは、ユーザが様々な情報発信ができる特性上、多くの場合「有害サイト」と指定されアクセスが制限されます。
これを回避するためには、各キャリアへそれぞれ決められたフォーマットや手順に従い文書を作り、公式サイトまたは「有害な」サイトでない旨の申請をする必要があります。

高等教育においては現状大きな問題となりませんが、さらに下の年層も視野に入れたいサービス(「東大ナビ」も実は含まれます)を進めるには避けて通れない課題になりそうです。

投稿者 jamsquare : 14:50 | トラックバック

手帳探しが止まらない  (2008年07月18日)

先週待ちに待ったiPhone 3Gが日本でも発売されました。
ですが手許にはiPod touch。「東大ナビ」の動作確認もあり、「普通」の携帯電話はまだ手放させそうにありません。

iPhone発売に合わせ、iPod touchソフトウェアも2.0になりました。
大きな変更点は日本語入力の改善とmobile me対応。ver.1では狭苦しかった日本語キーボード、随分打ちやすくなりました。これでコピー&ペーストもできるようになれば十分。噂によると開発は進んでいるらしくアップデートが楽しみです。

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mobile meは私にとって待ちに待ったサービスでした。もしかするとiPhoneよりも。

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かつて私のスケジュール管理法は紙の手帳でしたが、数年前に今の携帯電話(Nokia 702NK)を手に入れてからはMacとiSyncで同期できるようになったので、スクリプトを書きBluetoothで定期的にiCalカレンダーと同期させていました。
そして半年前にiPod touchを手に入れ、「これぞ究極の手帳だ!」と意気込みましたが、問題はPCとの同期方法でした。
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1)PCとiPod両方で予定を入力・確認
2)リアルタイムで同期
3)オフラインでも使える
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という身勝手な(^^;要求仕様に耐える解決を探した時、iPodの課題はMacと繋がないと予定を同期させられない点です。Google Calenderは素晴しいツールですが、唯一3)が落ちます。

そこでここ2ヶ月程、紙の手帳に回帰していました。
無理なデジタル化は諦める。ひたすらペンで書く。情報は一カ所に集約。これでどうだ。
だが紙の手帳は書き写す手間(コピペ不能)とバックアップがない(無くしたら終わり)ことが少し不満です。

mobile meはオンラインで同期ができます。AppleのPhilip W. Schillerが講演で「Push型サービスだ!」と唱ってしまったために、実際はオンデマンドプル(所謂疑似プッシュ)のため文言撤回に追い込まれましたが、どちらにせよ手動での手間が省けるのは大きな進歩です。

とはいえ暫く紙の手帳を使って、手書きのアドバンテージを思い知りました。
ささっとメモしたいときに、iPodの電源を入れ、パスコードを入力し、メモアプリを立ち上げ…のプロセスは手間です。ということで現在、メモ用紙と小型ペンを付けられるiPodケース(かつ薄型のもの)をそこらで探しています。
…手帳探しの前に記憶力を鍛えた方が早い気もしますが、身の回りのツールに妙に拘り過ぎてしまう所が、ガジェット好きの逃れられない罠と諦める今日この頃です。

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「天才」を鏡とし、人は育つか?  (2008年05月10日)

ここ数日、「天才」にまつわるブログエントリーが各方面で見られます。

■「天才コンプレックス」 事の発端?
 http://d.hatena.ne.jp/shi3z/20080508/1210268430
■コメント1
 http://e0166.blog89.fc2.com/blog-entry-470.html
■コメント2
 http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/51047973.html

まず雑感として、「君は天才だ」「君には才能がある」の言葉は、自我の確立途中の幼少期には重荷かと思いました。ピグマリオン効果も計画的に。

---
どんな時、人は他人を「天才」と感じるのでしょう。
それは他人の能力や行動が正しく優れ、且つ自分の理解を超えた時でしょうか。(正しいと言うのがポイント)
その意味で、天才とは場外ホームラン、自らの「バカの壁」の向こう側。
言い換えると、天才を感じさせる要因は、球場の広さや壁の位置、すなわち他人でなくこちら側にあると言えます。
天才を見るとは、己を知ることである。 天才とは、鏡。

---
shi3Z氏はエントリーで「天才を最も理解した凡人の経営者になろう」と語っていますが、天才を見いだせることも一つの能力なのでは、と私は考えています。

能力とは自ら顕在化するのではなく、外から認識されるもの。
親が子どもに、人が恋愛対象に過大な評価を与えてしまうのは、この「感度」が高まっているため、つまりどのような人からも、自分に欠けた「何か」を探すことができるのではないでしょうか。

「天才とは鏡」を前提とすれば、「感度」を上げることは非常に重要です。
鏡を見て己の姿を知り身だしなみを整えるように、人の中に優れた点を見いだし、己の不足を知る。
弟子入り修行や同僚の中での学習でも、周囲から「学ぶ」姿勢や能力が、当人の伸びを左右するのではと思います。

「この人、天才だな…」と感じる人に出会っても、無力感に苛まれず、それを発見したことをむしろ喜ぶ。
「天才を認識できる、僕って(私って)天才!」
…もの凄い自己肯定かもしれませんが、そんな人が意外と「学びの天才」かもしれません。

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Fast car --「ルポ貧困大国アメリカ」  (2008年04月17日)

最近、私の中では新書ブームです。
amazonでまとめて仕入れ、箱のビニールをひっぺがし、帯をカバーを外して(この方が読みやすいから…読み込んだ本は大抵カバーが消えます)メモや折り目を加えつつ、ひたすらページをめくります。

「ルポ貧困大国アメリカ」を読みました。

---
二、三年程前、研究で遠隔教育に関わっていた頃、米国の中学校に何度か出かけ、教師や学生と一緒に遠隔授業をしていました。
現地で衝撃を受けたのは、彼らの給食です。日本の給食といえば、栄養バランスの取れたメニューが(好みに関わらず…)出てくるイメージですが、彼の地は違います。ビュッフェ形式で配られるのは、こんな感じの食事でした。

濃い味付けの挽き肉、ポテト。この山盛りをガッツき清涼飲料で流し込む子ども達。ま、おいしいけどね、確かに。でもこれを毎日とは。。
先生に理由を尋ねると、「安いし調理がいらないから、子どもも好きだしね。実は軍や州の備蓄からの払い下げなのよ」とのこと。
これは、比較的裕福な地域での出来事です。

---
本書では直視し難い、米国・中下流の生活が描かれています。
家庭環境のため満足な食事が取れず、学校給食や食料配給に頼らざるを得ない子ども。
大学の奨学金を得るため、軍のファンドに申し込み、卒業後戦場に送られる学生。

帰還兵のケアセンターのスタッフの言葉。
「…詳細に希望が持てる若者を育ててゆくことで、国は始めて豊かになっていくのです。
 学びたいという純粋な欲求が、戦争に行くことと引きかえにされるのは、間違いないのです…」

誰かが仕掛けたでもなく、社会的背景や市場の原理が引き起こす、若者たちに降り掛かる現実。
将来、世界のどこで起こっても不思議ではない、未来。

---
グラミー賞にも輝いたトレイシー・チャップマンの「Fast Car」
未来を断たれた恵まれない若者の、逃げ場のない現実が歌われています。

--- I'd always hoped for better
Thought maybe together you and me would find it
I got no plans I ain't going nowhere
So take your fast car and keep on driving ---

しかし、"Fast Car"がもたらすものは、現実からの逃避か、生きること自体からの逸脱だけ。
生きる苦しみを解き放ってくれるものなど、どこにもありません。
悩みながらも、今が少しでも「良くなる」よう動く。それが生きる術かと思います。

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タイムマシンにお願い  (2008年02月29日)

職場で新しいiMacを手に入れました。
これまで二年使っていたMacBookより早速移行。

普段USBディスクに、LeopardのTime Machineを使いバックアップしています。
日々こっそり確実に働く賢い奴ですが、今回移行作業でも大活躍。
アップル - Time machine
http://www.apple.com/jp/macosx/features/timemachine.html

OSの「移行アシスタント」でTime Machineバックアップからデータ移行でき、80GB程度を2時間程でコピー完了。
立ち上げると大きな画面にいつもの見慣れた風景。あまりにあっけなさすぎて、逆にニューマシーンの新鮮味が味わえず拍子抜け。
アプリの再インストールもメーラーの設定も不要。ユーザー辞書も前のまま。
なんとスムーズ!

そこら中のMacに自分の環境を移行しまくりたくなる楽しさです。
.MacアプリのBackupはバギーな奴でしたが、LeopardでTime Machineに姿を変え花開いた感。
いい時代になりました。

投稿者 jamsquare : 10:59 | トラックバック

本棚では皆平等?  (2008年02月26日)

ふと興味深い記事を見つけました。

・ホームページを作る人のネタ帳ー
 ニートの19歳女の子を札幌『紀伊国屋』に連れてったら感動して泣かれた話
http://e0166.blog89.fc2.com/blog-entry-408.html

逸話だけでも感涙ものですが、なるほどと思ったのは女の子の本屋さんへの印象。(以下引用)
---
本屋と言うのは、ほぼ全ての本が平等であり、どれを買うかは本人が調べ、考え、選び、そして購入に至ります。
---
ネット書店の多機能ぶりに比べ、本屋は本棚に本を並べ見せる場所、それだけです。
(平積みやリコメンドも当然ありますが…本屋でバイトをしていた人の話、本棚への並べ方にも色々ノウハウがあって、並べる人により売り上げが変わるそうですが)

私見ですが、本屋とネット書店は似て非なる物、別の機能を持つように感じます。
本屋では言うまでもなく直接本に触れ、概説や書評に出てこない本の性質(例えば、中身をめくればフォントの使い方やレイアウトでターゲットユーザを推察できる)を知れます。
ネット書店の一番の面白さは、キーワード検索やリコメンドにより、自分の守備範囲外の本へと一気に「ジャンプ」できることでしょうか。例えばamazonの「リストマニア!」は優良なリンクを作ってくれる有り難い存在です。

…というわけで両方を有効活用したい所ですが、最近は大きい本屋で長居すると足腰が疲れ途中で帰りたくなります。昔は立ち読みで新書読破とかできたものですが…。

投稿者 jamsquare : 14:39 | トラックバック

反射するミステリィ;森博嗣「すべてがFになる」  (2008年02月25日)

仕事の気晴らしに時々小説を読みます。
最近とあるお薦めで森博嗣さんのミステリィ小説「すべてがFになる」を読みました。

大学教員とお嬢様学生が奇妙な殺人事件の謎に挑む、という推理小説。とても面白く読みましたが、興味深く感じたのは、私がこれまで読んできた「小説」達との違いでした。
例えば数年前熱心に読んでいた福井晴敏の作品。
 

全ての作品に目を通していないので断定はできませんが、これらと比較して堀作品の大きな特徴は、直接的な人物描写がほぼ無いことです。最後に事件の全貌が明らかになり始めて、犯罪の動機や犯人の生い立ちが披露されます。

一方多くの福井作品は、冒頭に登場人物の生い立ちや性格を示しそれを前提に物語が進められ、その「前提条件」から行動の動機が容易に推察でき、読者が「納得性」の高い状態で読み進められる造りとなっています。


私の持っていた推理小説のイメージは、状況証拠とともに犯人の生い立ちや性格が徐々に示され、読者は「証拠もあるし動機もあるからこいつが犯人だ!」と推理する、というものでした。

一方堀作品は動機の提示が全くなく、その部分は読者が彼らの会話や振る舞いから「推察」するしかありません。この時、読者それぞれの人や物に対する見方(一種の先入観)が試され、それが推理の成否を分けることになります。大抵は見方を完全に覆される答えが提示され、激しくカタルシスを感じることとなりますが。

読者の持つ先入観や価値観、人や物の見方が試される、すなわち自身が「反射」して暴かれる。そんな印象を持ちました。恥ずかしい気持ですが、知的刺激を覚える経験です。

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人のコミュニケーションでも、受け答えや切り返しはある種の相互「反射」です。
私の周りにはそんな反射が見事な方がいて、いつも感心させられます。
私は瞬時の判断力が弱いので、そう受けた時には大抵黙ってしまうか、遅れておかしなレスポンスをしてしまいます。
精進せねばと思いますが、我ながら面倒な人間だとreflectionする今日この頃です。

投稿者 jamsquare : 13:38 | トラックバック

シャープペンシル  (2008年02月06日)

先日久しぶりにシャープペンシルを買いました。
記録やアイデアの整理はノートに手書きすることが多いのですが、ここ数年PCにかまけて、きちんとした筆記用具を手に入れていませんでした。

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購入したのはPentelの製図用ペンシルです。
私の父親は設計士で、実家にはいつも、この類いのペンが置いてありました。
当時私はいわゆる「乗りもののお絵描き」が好きで(今考えると謎…)、お下がりだったのか気遣ってくれたのか、製図用シャーペンを使わせてくれていました。
今振り返ると何気に業務用のステッドラーだったりして、贅沢をしていたなと思います。

文房具屋で探しているうちにふと見つけ、その頃を思い出して手に取りました。
当時私は学校を転々としていたせいか、「お絵描き」で落ち着ける時間を作っていたのかもしれません。
---

製図用ペンは低重心で手が疲れず、図も字も書きやすいです。
芯の先が斜めになってるのは製図では×で、軸を回しながら動かし、線の太さを一定にするようです。これが難しい…も少し器用だったら、設計士を目指せたかもしれません。

違う世界の物書きにしか使えませんが、当時と今の私を繋ぐ大事な一品です。

投稿者 jamsquare : 14:33 | トラックバック

米海兵隊に見る優れた組織の秘密  (2008年01月28日)

この週末、以前から気になっていた「アメリカ海兵隊」を読みました。
これは「知識創造企業」などで著名な野中郁次郎氏が、かつて共著で執筆された「失敗の本質」に続き、米海兵隊の調査分析を行った著書です。

  

「失敗の本質」は私のバイブル?と呼べる一冊です。日本人が世界で生き抜くための数々の教訓が、かつての敗戦という「失敗」をベースに記されています。
「勝ちに不思議の勝ちあれど、負けに不思議の負けはなし」で、「過去に盲目なものは、現在にも盲目である」と。 そう。仰る通りです。日々反省。。。


「アメリカ海兵隊」には、米海兵隊が設立以来「常に存在理由を問われてきた」、すなわち陸・海軍への吸収合併・廃止の危機を乗り越えてきた歴史があります。

米海兵隊は当初同様の組織を持つ英国に対抗して設立されたものの、それは海軍船に同乗する保安要員でしかありませんでした。その後海軍への吸収を求められるに従い、当時米軍が取り組み始めた太平洋への展開に乗じ、島嶼部への前線戦略部隊と位置づけを変え、太平洋戦争で旧日本軍を悩ませた「水陸両用部隊」を世界で初めて考案し大成功をおさめ、米軍内での地位を確固たるものとしました。

その後も多くの戦争・紛争の参加を通して、数々の組織変革・用途に即した兵器の開発(V/STOL機ホーカー・シドレー ハリアーの導入など多数)を続けています。

---
本著では末尾に、米海兵隊を「自己変革組織」と位置づけ、その要件を示しています。

ここで面白かったのは、よく組織改革というと「まず社員の意識変革から!」とか言ってセミナーを催したりしますが、本書ではむしろ組織の存在理由・価値の具現化が重要だと述べられています。

米海兵隊では自らの組織の存在理由を問いかけ・定義した後、それを具現化する組織体制、兵器兵法の開発を行い、「目に見えるもの」を作り実践することで、組織の人員の精神に還流することを狙っています。分析の視点自体が「暗黙知ー形式知のサイクル」にそもそも寄っている感はありますが、示唆に富んだ指摘です。

また、米海兵隊では入隊後11週間、徹底的な訓練を通じて肉体・精神的な「変革」を行います。そう、かの有名な"boot camp"です。組織変革には、構成員皆が共有できる「普遍的な価値」の学習が大前提とも指摘されています。

---
…組織変革をセミナーやWSなどで促そうとの試みもあるようですが、成功している組織はこうした積み重ねが功を奏しているように思います。
変革を短期的に促す研究もいいですが、成功事例の要因研究も面白いのではないでしょうか。
(誰向けか大体分かるな…)

投稿者 jamsquare : 14:21 | トラックバック

去年を振り返る;素敵なお買い物編 その2 iPod touch  (2008年01月16日)

年を越してしまいましたが、前々回の続きです。

と、タイムリーに本日、日本人Macユーザが長いこと待ちこがれた、ウルトラポータブルが発売されました。MacBook Air。

ぱっと見、昔使っていたPowerBookG3(Lombard)を思い出しました。

当時としては妙に丸っこくて薄かった。なのにバッテリー駆動5時間(実際普通に使って4時間持ちました)。
CDドライブを外してデュアルバッテリとかできたんですよね当時。懐かしい…

通常利用では、USBx1、DVIx1、音声出力という拡張性は十分でしょう。
RJ-45とかFirewireとかもっとUSBとか言えばきりがありませんので。割り切りです。
しかし内蔵スピーカがモノラルというのは思い切りましたね。
一方メインマシンとしてHDD80GBは若干厳しく、サブマシンとして、.MacのiDiskで同期をとる使い方になりそうです。


しかし私の場合、モバイルはiPod touchで十分。
普段出先でパソコンを使うのは、Web、メール、エディタで物書き程度。
iPod touchのIMEは慣れれば意外と便利です。(コピペができないのは致命的ですが…)
外出先で物書きやプレゼンをしたい時には我慢して持ち歩きますが、そんな時は多くても
私の場合月に1回。家にはPCがありますし。

iPod touchで全てを済ませるのは、ある種の我慢が必要です。
ですがあのサイズやインタフェースなど、それを許容できる魅力があるのも事実。
割り切ることで得るものもあると。MacBook Airが拡張性の低さで軽さを手に入れたように。。

一方で「何時もあらゆる事に備えたい」という考え方もあります。
その意味で例えばLet's noteにごてごてと装備されたI/Oポートにも魅力がありますが、もうこれはある種、生き方の選択ですね。

そんな目で人の持ち物を眺めるのも、なかなか興味深いです。

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2008年スタート  (2008年01月06日)

新しい1年が始まりました。今年もどうぞよろしくおねがいいたします。

昨年は卒業・就職・結婚とイベント盛り沢山の1年でした。
一方で社会人1年目の不慣れに任せ、研究活動では成果を挙げられませんでした。
今年は一人プロジェクトに取り組む予定、目下準備中です。結果の出る年にしたいと思います。

---

年末年始は嫁さんの実家・大阪でのんびり過ごしました。
我が家の正月は毎年ひっそりとしたものですが、対照的ににぎやかな正月でした。

2日は初詣、奈良の春日大社にお参りしました。おみくじを引くと、
「大空に そびえて見ゆる たかねにも 登ればのぼる 道はありけり」
と一句。弛まず努力せいと年始より喝を入れられてしまいました。
また年の後半に願いが叶うそうです。焦らず気長に頑張ろうと思います。

---
追伸

実は年末に「素敵なお買い物編2」でiPod touchのことを書こうと
思っていたのですが、年を越してしまいました。
私のパソコン生活を大変革したデバイスです。

用途にもよりますが、8GBでも十分使えます。だんだん安くなっている気が。
また機会をみつけ紹介したいと思います。

投稿者 jamsquare : 23:31 | トラックバック

今年を振り返る;素敵なお買い物編 その1  (2007年12月28日)

2007年もまもなく終わりです。
(仕事納めは終わったものの、若干仕事が残ってるのが悲しいですが…)

勝手企画、この1年を自分のお買い物で振り返りたいと思います。
まずは音楽・DVD編。

■音楽編

今年No.1は、竹内まりや「Denim」でした。
山下達郎夫妻の音楽は十数年前から続けて聞いています。話は少しそれますが、昔は昔、シュガーベイブも忘れ得ぬバンドです。女性ボーカルは大貫妙子。

こういう大人な歌を聴いてて面白いのは、かつて意味不明だった歌詞がようやく最近「あぁ〜」みたいな感じで理解でき始めたことです。まだまだ若輩者ですが徐々に歳を重ねてるのでしょう。
「Denim」も然り。「人生の扉」「明日のない恋」とか、よいです。

■DVD編

DVDは「FROM THE EARTH TO THE MOON」です。

去年の年末年始、偶然NHKのBS?で放送しているのを見つけ、徹夜で見てしまったのが始まりです。
上に挙げたのは日本語版ですが、英語字幕が欲しかったので米国版も買ってしまったというハマり様でした。しまいには新婚旅行でケネディースペースセンターを訪れ、本物?のサターンVロケットやLMを拝みました。

様々な時代背景を背負い、生まれ消えていったアポロ計画。
人生も然りでしょうが、一つくらい世に何かを残したいものです。

投稿者 jamsquare : 23:53 | トラックバック

ZEROから  (2007年09月05日)

この週末に、よく顔を出している山内研究室の夏合宿に参加します。

東京大学 情報学環 山内研究室
http://blog.iii.u-tokyo.ac.jp/ylab/

その合宿で、「あなたが影響を受けた研究者・思想家」という話をすることになり、途方にくれています。


本は嫌いではありません。むしろ本読みは趣味の一つですが、実のところ、研究関係以外の本をよく読んでいる気が…。
もう一つ困ったことに、あまり記憶力がいい人間ではなく、何かを読んだり研究・思想に触れるたびに「これはスバラシイ!」とたびたび感じ入ったりするものの、数日経つときれいに抜けている…とのサイクルを繰り返してしまいます。
ほんとに困ったものです。(職業柄を考えても…)


そんな私にも、いつも近くに置いて時々読み返す本があります。

なんということだ!本命の「ZEROより愛をこめて」がno imageだ!!悲しい…。
本当はデニム柄の布地の素敵な装丁です。


「君たちはどう生きるか」は読まれたことのある方もおられるでしょう。
「ZEROより愛をこめて」も同じ雰囲気だと思って頂いても、そう誤解ないかと思います。
世の中の仕組みや出来事への考え方について大人の子どもへのメッセージが、何通もの手紙で綴られています。

この本の根っこであろう思想は、デカルトが「方法序説」のいわゆる「方法」(学問において、真理を見つけるための方法)を発見した瞬間の経験を紹介する部分で示されています。

---
-歴史の教訓も先人の卓見も、何でもかんでも徹底的に疑ってかかれ、自分さえも疑え。
そしてZEROから考えなおせ-

---

どうやら私は、思想を語る人よりも、思想で語る人がお気に入りのようです。

しかし、そういう人って思想家と言ってもいいのでしょうか。
困った。あと二日しかない。

投稿者 jamsquare : 23:19 | トラックバック

オープンエデュケーション  (2007年08月29日)

先週末、東京大学にてBEAT公開研究会「オープンエデュケーションが切り開く未来」に出席しました。

東京大学大学院情報学環 ベネッセ先端教育技術学講座(BEAT)
公開研究会「オープンエデュケーションが切り開く未来」

http://blog.beatiii.jp/information/post_7.html

研究会では、MIT OpenCourseWareや未来のオープンエデュケーションに関わる方々の講演会や、参加者との質疑応答が行われました(詳細は上記サイトをご覧下さい)。


普段OpenCourseWareの運営に関わる身として日頃より感じているのは、
「なぜ大学教育をオープンにするのか」という問いです。
広報、説明責任、社会的責務…などいくつか普段より考えてきましたが、今回の研究会でハタと気づきました。

MITでは、授業を公開することが「外向き」の成果と同時に、内容が豊富、また教え方の上手なレクチャーから、他の講師や生徒が学ぶ「内向き」の成果が出始めているそうです。
これまでは(全てとは言いませんが)教育リソースが公開されていること自体が一つの成果とみなされていました。
このことは、公開された教育リソースそのものが、他の教授活動・学習活動そのものに影響を与え始めた端緒なのかもしれません。


同じような「オープン」にすることで成果を上げている分野に、LinuxやSourceForge等に代表されるオープンソースの世界があります。
ここでの「開かれている」メリットは、利用者が拡大することでより多くのフィードバックが得られたり、開発に多くの人が参画し、ソフトウェアのバグフィックスや機能追加がスピードアップすることがあります。

これをオープンエデュケーションに置き換えて考えると、教育リソースがオープンになることで、それらが「見本」となりうるスタティックなものから、利用者により動的に変化していく過程だともいえます。


もし教育リソースが「オープンソース」になる日がくるとしたら、、
そんな大変革は、案外すぐそこまできているのかもしれません。

投稿者 jamsquare : 22:32 | トラックバック

東京には夕立がない?  (2007年08月15日)

毎日暑い日が続きますね。たまらんです。

東京に来てから不思議に思うことがあって、夕立があまり発生しないんです。
昨年まで住んでいた大阪や、学生時代によく出かけた岐阜や名古屋では、暑い夏の日には夕方になるとたびたび夕立が発生し、涼しい思いをしていた気がします。
今年の夏だけの現象なのでしょうか、夕方になっても雨が降らず暑い!と一人愚痴っています。

東京は大阪と比べ夕立が少ないのでは?…といろいろ調べてみましたが、実証的なデータに当たりません。
しかしいくつか面白い論文に当たりました。


CiNii 長野県小布施町における市街地と郊外の水蒸気圧差の特徴---榊原 保志
http://ci.nii.ac.jp/naid/110001814410/

~都市部と郊外を比較して、昼間に湿度の差が大きいとの論


確かに市街地と郊外では、樹木など植生の差が大きいですからね。
東京は都市部の面積が広いから尚更でしょう。
また夕立も、東京は山が遠いので、午後に海風が入ってきても、積乱雲発生のトリガーにもなる山に届くころにはすっかりカラカラになり、雲が発生しにくそうです。

また湿度の差が原因でしょうか、東京は日陰に入れば暑さがしのげるように思います。
大阪のほうが蒸し暑く、外だとどこに居ても蒸しているような。


一方東京も湿度が上がっているとの研究も…

CiNii 東京都心における高温日の湿度の経年変化---藤部 文昭
http://ci.nii.ac.jp/naid/110001814566/

~東京都心はここ40年間で湿度が数%上昇しており、冷房による水蒸気排出を原因だとする論


猛暑の日のデータを比較していますから、空調の影響は大きそうですね。

地球温暖化だ気象変動だと巷で色々な事が言われていますが、こういう地道な実証データに基づいた研究がされているのは素晴らしいですね。
「噂」で動向が左右されやすい教育分野でも、見習いたい姿勢です。

投稿者 jamsquare : 20:34 | トラックバック

なぜあなたはwindowsを使わないのか  (2007年07月11日)

と、日頃よく問われます。
昨日、職場に新しくiMacが入った時、普段windowsを使っている学生スタッフに「重田さんはMac使いですが、MacとWindowsの違いってなんですか?」と聞かれました。

例の「どうも、Macです。こんにちは、パソコンです。」のCM登場以来、同じ問いを度々考えさせられます。
当の本人は「最初から偶然Macだったので、今更乗り換えるのが面倒」なだけなんですが。

ですが普段自宅ではWin機を使ってます。ThinkPad240、正直古いですがWin2000なら十分です。メモリも320M。軽くて小さくてキータッチも良好、職場で使っているMacBookのように膝に乗せていると低温火傷(ホントに火傷します!)なんてなりません。


話を戻して、結果としては例のCMのような感じでしょうが、より深い所での原因はなんだろう?と暫く考えていたんです。すると先日面白い記事を見つけました。

2007/07/11 CNET JAPANーARMの最高経営責任者、「iPhone」を語る

先日登場のiPhoneと既存のスマートフォンたち(私も使ってますNokia Nシリーズなど)を比較しコメントされています。ハードウェアには工業デザインの伝統があり、ソフトウェアにはヒューマンインタフェース上の思想があります。相互の制約が不便さや使いにくさの原因であると述べられています。
MacとPCの比較にも当てはまると思われます。

スマートフォンでもPCでも、工業デザイナーとソフト設計者は結局なんとか(スマートフォンはいい所で)折り合いを付けてます。ですけど両者に「ではあなたの目指す製品は?」と問えば、両者が違う答えを出すか、あるいはは答えを持たない‥のではないでしょうか。


iPhoneやMacの秘密は、ソフト屋さんがハード屋さんより偉く、ハード屋さんがソフトそのものを気に入っていることかと思います。PCのデザインには、良くも悪くもハード屋さんのプライドを感じます。
その証拠に、なぜWindowsではボリュームをタスクバーで調整できるのに、本体にボリュームダイヤルを付けたり、各社バラバラの方法でFnキーのショートカットを用意しているのでしょうか。
デザイナーがwindows上で音量調整がやりづらいと感じているからではないでしょうか?


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追記

これよりこのブログは毎週水曜日更新にしたいと思います。
毎日ブログを更新できる方を私は尊敬します。ちょっと真似できません。
それどころか今の時点で毎週すら全く達成していないのですから。。。

投稿者 shige : 17:31 | トラックバック

今時の広告は大変だ(from Docomo2.0)  (2007年06月13日)

最近よく見かける広告と言えば、皆さんよくご存知のDocomo2.0。

最初は「Willcomに続き、とうとうケータイも通信・通話料定額か?それともPC接続でもパケット代定額??」と想像を膨らませていたのですが、ふたを開けてみるとサービスではなく新端末デビューでした。
Nokia携帯カブれの私には縁のない話でした。トホホ。


「2.0」の表現の是非はさておき(でもやっぱり大げさな気がするな)そう銘打ったにしては期待外れだなぁと思っていると、こんな記事を発見。

大西 宏のマーケティング・エッセンスーSOFTBANKが一位、ドコモの反撃は?

今回の広告は一種のオーバーエクステンションの手法だという捉え方です。
確かに。月並みな広告よりも注意は引きますものね(正直広告費を心配してしまいますが…)


一方で、今の消費者は様々な媒体から広告されている「そのもの」について(今回で言えば904i仕様・機能・価格、効果、その他社比較など…)容易に知り得てしまいます。少なくともスペックはカタログさえ手に入れれば分かる訳で。批評や口コミもネットで分かります。

普段よりケータイを使いこなしている人は、少し調べればそれがいわゆる「2.0的なもの(なんだそれは??)」から想像する革命的な何かとは異なることに容易に気づくでしょう。

商品の情報が不足していれば、目を引き手に取るきっかけを与えるきっかけとなるでしょうが、今は他の情報により、商品がその「広告足り得ている」かを判断される、一種の「広告判定」を、広告を見た後と商品に触れる前の間に容易に行いうるということです。


誇大広告(敢えてそう表現…)により興味を引きつけ持続させるメリットの一方、現実とのギャップを知ってしまえるが故の失望感で、大げさっぷりが鼻についてしまい逆にネガティブなイメージを持ってしまう…今回私の心理はそんな感じです。

---
2007年7月11日

追記しました。改行を増やしてみたりしましたが、悲しいことに冗長です。
また書き直します。

投稿者 jamsquare : 01:35 | トラックバック

コメントが出来ない不具合を修正  (2007年05月25日)

自分でコメントをテストすると、「エントリーIDが見つかりません」と表示されコメントできないことを発見しました。
xreaにホスティングしているのですが、私の設定が不十分だったことが原因でした。

小粋空間ーコメント投稿で「エントリーIDが見つかりません」と表示される不具合について

なるほど。勉強になりました。

投稿者 shige : 17:36 | トラックバック

パブリックなサイトに移行  (2007年05月23日)

これまで某内部向けサイトに上がっていたものを移行しました。
(画像やコメント等個人情報に関わる部分は削除しています)

今年から縁あって研究者となり、情報公開?の必要性を感じていました。
これまで自分の研究内容や業績はもといた阪大のサイトに上げていたのですが、さすがにそろそろ引き上げなくてはと思い、こちらに移しました。

相変わらずの備忘録的内容ですが、偶然誰かの何かに役立てば幸いです。

------
追記
"jamsquare.org"は私個人のドメインです。
同ドメイン内に趣味のサイトもあります(最近は一部mixiに反映されています)。お暇なときにでも探して笑ってやってください。

投稿者 shige : 15:34 | トラックバック

Google Scholar+CiNii  (2007年04月09日)

おぉ、素晴らしいニュースだ。

国立情報学研究所、Google Scholarで国内学術論文データ300万件を検索可能にーCnet Japan

これに加え最近、はまっているのはGoogle ノートブック
「あれ、この前調べとったんなんやったっけ〜?」そんな短期記憶の崩壊を、メモ書きを残すことでサポートしてくれます。

Google Search(普段の探し物)、Google Docs&SpreadSheets(業務ファイル共有)、Gmail、、、とすっかりGoogle "addict"な毎日です。いいんだろうか。

投稿者 shige : 17:56 | トラックバック

大学Podcast一覧  (2007年03月12日)

Open Cultureに、無料提供の大学Podcastの一覧が紹介されています。
University Podcast Collection -- Open Culture

スタンフォード大の充実に驚きますが、詳細を見ているとゼミ紹介・勧誘のPodcastもあるようです。これリクルーティングとしてはありかもと思います。
残念ながらUniversity of Tokyoはリストに存在しておりません。。でもiTunesを見れば、教育系Podcastingでは東大が未だ日本のトップランナーであることは明らかです。

…少し前までは「やっぱ東京は頑張ってますなぁ〜」とか人ごとだったのに、気がつけばなぜか当事者。今でも私の部屋で学生スタッフがシコシコと、将来Podcastにアップロードされるであろうビデオを編集しております。その日が来るのが楽しみです。

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iPodをスタンダード・テストに  (2007年03月01日)

米イリノイ州で、iPodを特別支援教育での基礎テストに使うらしいことを知った。

http://www.muscatinejournal.com/articles/2007/02/28/news/doc45e5a5ca4e73f838433886.txt
http://www.tuaw.com/2007/02/28/iowa-school-district-to-use-ipods-for-standardized-testing/

テスト内容を音声ファイルに変換しiPodで利用するそうだ(手間の問題はあるようだが)
繰り返し再生することも容易だというのもiPodを使う理由らしい。

センター試験のリスニングマシンを思い出した。頑張れソニー。

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